古橋さん

趣旨説明と自己紹介

本日は貴重なお時間どうもありがとうございました。自分はメディアラボの博士課程で都 市計画とテクノロジーの関係について勉強しています。分野で行ったら、集団的合意形 成・集合知・git・ブロックチェーンなどが興味の対象となっています。今回一時帰国 に際して、博論の概念構築のため、僕が畏敬の念を抱いている方々(魔物)とのお時間を いただきながら考え方をどこまで広げられるかを思考しています。

今日は普段都市計画を勉強するうえで、基本的なベースとなる研究をされている古橋先生 のお話を伺おうと思います。

今日はいきなり、プログラムの話からします。私が一番興味を持っているプログラムは ダントツでgitで、今ではマイナー言語でああでもない、こうでもないと実装し直すのが 趣味になっています。

元々の日本の学部で専攻した建築・都市とはだいぶ離れました。じゃあこれで、面白いと 思っているソフトウェアエンジニアリングと建築とか都市ではどんな事が言えるかそこが 話の要点になります。

と、普通であれば、ソフトウェアエンジニアリングで業務ツールとして使われている1ソ フトについて、ここまで考えないのが普通かと思います。古橋先生のネット上での活動を 拝見しますと教育という文脈でgitをちょくちょく利用されております。僕がもっとも感 銘を受けたのが、高校の地理の指導要領をそのまま載せたことだったりします。この経緯 と授業に使われようと思った理由などありましたら教えていただけないでしょうか?

またそれが、集団的に地図を作る事と関係があったりするのでしょうか?

また、業務進捗管理や必ずしもオープンにするという目的だけでなく、広い意味での知財 管理として重要に思っておりますが、日本の技術開発の現場では未だ採用率が高くないよ うに見えます。もちろん、やっているところはやっているという事は言えますが、やらな いことによって遅れているのが今一感じられないように。

MITに留学したいと決めたブロジェクトがありまして、これは五年前に作ったブラウザ上 で動作する3d version control systemで、建築設計のプロセスとしてソフトウェア工学 的な手法が通用しないかと考えたものです。暗黙的にはすでにブリコラージュ的な方法は あり得るかということです。建築や都市計画の提案・政策提言が集団的にリミックス可能 な状態になっている、世界です。なかなか業界の規範はついてきておりません。実用とし ての地図にアート性、作家性が宿るみたいなことは建築デザインとは少し違いますが、マッ パーの個性みたいなものはあるのでしょうか?

スマートシティ?について

MITで都市計画をしているというと、十中八九スマートシティですかと聞かれます。それ はそれでただしいいのですが、研究者倫理として、何を持ってスマートとするかの仮説が 必要に思います。私個人としては、先ほど申し上げた、都市計画を集団的に考える状態、 日本語のまちづくりという単語もありますが、要は集団的合議がうまくやれていることが 個別具体的な自動運転やドローンと同じように重要なスマートファクターに思います。

地図作りという視点からもてはやされるスマートシティ・近頃ではデジタルツイン、ミラー ワールドと言われたりしますが、何か研究仮説あるいは方向性としてお考えの事あります でしょうか?

スマートスマートというとなんでも頭が良くないといけないみたいですが、恥を恐れず言 えばスマート・コミュニティかなと思っています。

日本の街のスマートネス

  • 自転車の件

git的なスマートネス

すでにある、暗黙的にgit的なスマートシティとして表出している例として僕が中華街が あるかと思います。記号として中華街が中国から色々な理由でブランチして、それが例え ば横浜の場合日中戦争を乗り越えて生き残っているのがすごい興味深く、中華街というOS があるならば、どんなパッチが当たっていき、バージョンが変更していったかをみていき たいと思っています。先の街の成長の仕方があると、ジェイン・ジェイコブスの言ってる ことがようやく深まるというか、総体としての評価が上がるものと思います。

とすると、どのように都市のバージョンをとるかという話になります。地図作成でのバー ジョン管理ってあるのでしょうか?とするとどんなものなのでしょうか?

民主プロセスとして

では集団合議としてどのような仕組みに着目しているかというと、個別の政策とそれの集 合である代議員との差が無い民主プロセスとして、どこかしこで言われているリキッドデ モクラシーに注目しています。一言でいうと、直接民主と間接民主制を包含した投票のシ ステムで、自分の票を分割することで、直接的な政策とい間接的に代議員に委任すること ができる仕組みのことです。

スマートニュースの鈴木さんが「なめらかな社会とその敵」で十年前に提唱したりしてる やつと一緒です。メカニカルに面白い部分もあるのですが、鈴木さんも書いている通り、 矛盾を許容するシステムである所が決め方として新しいんだと理解しております。

トランプの例

このように、Post Truth時代に矛盾と寄り添うシステムが合う気がしていて、インターネッ トに関しても同じようなことが言えるかと思います。 建築に戻ると、今は業界の規範として、どうやってこの矛盾を許容する学問とするかな気 がします。

これをベースにして、それを統合したものが下記となるCIEというものです、そのインター フェースとしてはクラポケシムみたいな事だろうと感じています。

位置ゲームに関してのサーベイをし始めたところです。授業でされている今までの知見と 全体の風潮について、教えていただけますか。